第11話 0歳児とのイベント遠征旅行を終えて
最終日。温泉旅館を出て、郡山駅から新幹線で東京へ。帰路も大きな問題なくお家に帰り着いた熊一家。思いつきで家族旅行をすることになったけれど、旅をしてみて、とても良かったです!!
子供を迎えたいなと思って、運良く授かって、運良く産まれて、運良く母子健康で、運良く順調に育ち、運良く産後鬱にならず……こうして家族みんな元気に過ごせているって奇跡だな〜って、多分、子供を授かった多くの人が思うことかなと(もちろん、運だけじゃない、周りの人の頑張りとかに支えられてるってことも理解しつつ……ね)。
特に乳幼児育てなんて、少しでも目を離したら死ぬかもしれないという緊張感を抱えて過ごしていると「今日は死なせなくて良かった」「でも寝ている間に死んでしまうかも?」「明日は無事に過ごせる?」って、1日1日が長くて重い。でもその重い1日を何十回、何カ月か積み重ねてようやく「お出かけなんてとんでもない、死ぬ確率が上がるじゃないの!」から「ちょっと外に出てみようか」「電車に乗ってみようか」「もう少し遠出してみてもいいかもしれない」にシフトしてきて、その頃に思いついたのが「みちのくコミティア遠征旅行」でした。う〜ん……どんだけ即売会好きなんでしょうね、この熊。
子供が産まれたら旅行なんてできないよね〜、子供と一緒にイベント行くのは、2〜3歳になったらかな〜? とか言っていたのに、実行するの早い、早すぎる……!
でも、実際に産まれてみて、育ててみると、こぐまちゃんは穏やかな気質の子らしく、今のところは、めちゃんこ辛い! まいった! ということがほとんどなく……。しかし、これはもしかしたら、魔の期間と呼ばれるあの、噂を聞くだに恐ろしいイヤイヤ期に爆発するのではないかという妄想が頭をよぎったりするわけです。順調すぎるとどこかに落とし穴があるんじゃないかと疑う性質だからさ……。そのたびに熊のなかの天使は「ほほほ、きっと大丈夫よ〜う」と根拠なく微笑み、悪魔は「ほんとな…イヤイヤ期ヤベェぞ……」と子育て経験者の如く脅しをかけてきてですね、そう、熊は思ったのでした。
「だったらイヤイヤ期がくる前に旅行もイベントも行っちゃお〜」
いろんな最悪のケースを妄想して思い悩むけど思い悩み過ぎて一周回り、最終的にはよく分からなくなって楽観的という謎の性格ですみません。
そんなこんなで、手探りのなか始まった0歳児とのイベント遠征旅行。たくさんの方々に助けられ、見守られ、とても良い思い出と子連れ旅体験になりました。「いろんなことがあるけれど、それでも世界はやさしさでできている」っていうのが、ふだん熊の書く小説のまんなかに宿っているものなのだけれど、それの柔らかすぎる部分を実際に体感できた旅でもありました(小説よりも現実の方が優しすぎますねっ)。
お子さまのいらっしゃる方には「そんな初体験もあったなあ〜、そんなことで悩んでたっけ?」なんて生暖かい目で見ていただけたら、お子さまがまだ小さくて一緒に旅行したことのない方には、ひとつでも何かの参考になれば、お子さまのいない方には、こういう世界もあるのか~と眺めていただけたら幸いです。かくいう熊も、子供を持たずにいたときにはまるで見えなかった、見ていなかった世界を体験することができて、なかなか興味深い、いろんな発見がありました~。
ではでは。ここまでお付き合いいただきありがとうございますっ!
この備忘録はこれにて最終回ですが、ここに書いたものを少し手直しして、旅先で撮った写真をたくさんつけて、紙の本にする予定です。写真があると、もすこし分かりやすかったかなと思って。
ご興味ありましたら、そちらもぜひ、見てみてもらえたら嬉しいです。
*おわり*
0歳児と「みちのくコミティア」に参加しようかな旅行記 くまっこ @cumazou3
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