父親も起き出す頃やうららかさ

【読み】

 ちちおやもおきだすころやうららかさ


【季語】

 うららか(麗か)(三春)


【大意】

 そろそろ父親も起き出すころである。陽がうららかに降り注いでいるのを見れば。


【附記】

 春は虫や熊や山などあらゆらものが起きる季節である。安らかに眠っているその父親とて例外ではない。「父親」「起き出す」との砕けた言い方がポイントと言えばポイントである。


【例歌】

 うらうらに照れる春日に雲雀あがり心かなしもひとりし思へば 大伴家持

 ここにしてわが立ち見れば安房上総山うららかに起き伏しにけり 古泉千樫


【例句】

 うららかや氷の解けし諏訪のうみ 正岡子規

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