郊外は荒れにけらしも春の草

【読み】

 かうぐわいはあれにけらしもはるのくさ


【季語】

 春の草(三春)


【大意】

 郊外は荒れ果てててしまったようである。春の草がはびこっているのを見れば。


【附記】

 近年都心回帰の動きが加速しているという。そうした時勢を詠んだ。

「郊外」に相当する和語をわたしは知らない。


【例句】

 風わたり泥も乾きて春の草 嵐雪らんせつ

 里の子や髪にゆひなす春の草 太祇たいぎ

 我帰る道いく筋ぞ春の草 蕪村


 夏草や兵どもが夢の跡 芭蕉

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