春さむし目にもなみだのうかぶほど

【読み】

 はるさむしめにもなみだのうかぶほど


【季語】

 春さむし(春寒し)(春)


【大意】

 目になみだが浮かびさえする春の寒さである。


【附記】

 わたしはあまりに冷たい風に吹かれると涙腺がゆるむようにさえ感じる。この句をつくった時のわたしの脳裏には「時に感じては花にも涙を濺ぎ」(杜甫「春望」)の詩句があったのだろう。


【例句】

 行春や鳥啼魚の目は泪 芭蕉

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