湯をあびて生き返りけり花の冷え

【読み】

 ゆをあびていきかへりけりはなのひえ


【季語】

 花の冷え(晩春)


【大意】

 湯をあびて生き返る花冷えなのであった。


【附記】

 生き返ると無造作に言ったことがポイントである。湯をあびて生き返るモチーフは、ゲルマン民族の英雄ジークフリートが竜の返り血をあびて不死身の肉体を得たくだりに擬したものでもある。

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