ひだまりの香に匂ひけり鼓草

【読み】

 ひだまりのかににほひけりつづみぐさ


【季語】

 鼓草(仲春)


【語釈】

 鼓草――たんぽぽの異名。


【大意】

 たんぽぽがひだまりの香りに咲き匂っていることである。


【附記】

 習作といったところ。


【例歌】

 廃れたる園に踏み入りたんぽぽの白きを踏めば春たけにける 北原白秋

 ふはふはとたんぽぽの飛びあかあかと夕日の光り人の歩める 同


【例句】

 たんぽぽもけふ白頭に暮の春 召波しょうは

 蒲公英に狐の遊ぶ昼間哉 柳絮りゅうじょ

 日の恩の光りかがやく蒲公英哉 祭花

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