ふるさとの風におよぐや鯉のぼり

【読み】

 ふるさとのかぜにおよぐやこひのぼり


【季語】

 鯉のぼり(仲夏)


【大意】

 ふるさとの風に鯉のぼりがおよぐことである。


【附記】

 以前わたしの住んでいた町では、ゴールデンウィークの一月ほど前から大々的に鯉のぼりが掲げられていた。


【例歌】

 百万のいらかしみみにつらなりて上野颪うえのおろしに鯉あがる見ゆ 正岡子規


【例句】

 おもしろくふくらむ風や鯉幟 正岡子規


 花あやめ幟もかをるあらしかな 其角きかく

 幟とも竹のよしみや笹粽ささちまき 也有やゆう

 幟たつ母なん遊女なりけらし 太祇たいぎ

 江戸住えどずみや二階の窓の初幟 一茶

 青葉がちに見ゆる小村の幟かな 夏目漱石

 一郷は平氏の裔や赤幟 寺田寅彦

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