うまさうに水飲むはとや花曇り

【読み】

 うまさうにみづのむはとやはなぐもり


【季語】

 花曇り(晩春)


【語釈】

 花曇り――桜の花の時期の薄曇り。


【大意】

 はとがうまそうに水を飲んでいる花曇りである。


【附記】

 鳥類は水を飲むときにその都度顔を上げる必要があるが、はとは例外的にうつむいたままでも水を飲み下すことができると聞いたように思う。そうした飲みぶりを「うまそうに」と表現してみた。

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