非常に出来き、さくっと読める作品
世界観、描きたい物語もしっかりしており
重くもなく、話がもっさりしているもなければ
軽すぎず・安易なチープな感じがない。
キャラ達の心情をしっかりリアルに描いているので
「え?」っていうのがない。その為、じわじわ引き込まれていく。
こういう魔王ストーリーって他にもありますが。
読めた作品(安易にハーレム作ったり、すぐ「奴隷にしてください」)とかもない。その為、続きが気になります。
逆の立場での共感ポイントが高い為、脇役達にも愛着がわきます。
この作者様の骨太、シリアス系の作品ができたら
是非その作品も見てみたいと思う世界観をお持ちな作品です。
日常でのギャグではキャラの良さが際立ち、テンポ良く何度読んでもクスッと笑えてしまう構成、そしてシリアスな場面では心を掴んでくる設定。
どれをとっても素晴らしいとしか言いようがありません。
どの章も起承転結がしっかりとあり、こちらを飽きさせず、そして何より章が進むたびにより話が洗練され、読者の心を引き込んでいきます。
自分がその場で見ているかのように物語に引き込まれ、物語の人物が魔王陛下に惹かれる気持ちが良くわかります。
この作品ほど登場人物の気持ちがわかると思える小説を私は他に知りません。
間違いなく傑作であると思います。