あの日、この作品に出会った私は。


優しさと愚かさを履き違えた主人公、サブより魅力の無いメインヒロイン、異世界なのに冒険者ランクABC等の世界観をぶち壊す英語表記。

そんな要素を含んだ数多くの"異世界物語"が溢れる現在のネット小説に初めて異世界物語を読んだ時の高揚感など既に無く、それでも、その高揚感が忘れられずにネット小説サイトを彷徨っていた時にこの作品に出会いました。

優しさと冷徹さを併せ持つ主人公、強さに見合う努力の描写、女の子ではなく女性としての魅力を持つヒロイン達、先の読めない物語の展開、伏線。そして魔王としての雰囲気や迫力ある戦闘描写を描ける高い文章力。
この作品の良さを挙げていけばキリがありませんが、とにかく読者を飽きさせない魅力に溢れた作品です。

テンプレばかりの異世界系物語に飽きてしまった方は、この作品を一度でも読んでみることをオススメします。
読み終わった後には、いつのまにか失ってしまった感情を再び思い出すことができるでしょう。