素敵なリズム感があり読んでいて心地良かったです。柔らかいものからどこか苦々しいものもあり、胸の奥にくすぶる感情的な部分の表現が素晴らしく好みでした。
個人的には詩集よりも歌詞集な雰囲気に感じられ、詩だけではなく読みながらリズム感を楽しみたい方は大変好む内容だと思います。
まさに目で読んでいながらも聴き入ってしまうような感覚で、読み終えたあとはなんとなく口ずさみたくもなります。読みやすさがありながらも言葉選びは濃厚で、特に『月はあの時花びらだった』が好きで、正直こちらは歌で聴きたいくらいでした。夜に一人でゆっくりと浸りたくなる内容です。
是非にもっとたくさんの方に読んで頂き、そして自分の中で自分なりのリズムを感じながら聴いて頂きたい作品です。