この前まで何の特徴も無かった俺、今日から覚醒します

龍大悠月

第1話プロローグ

西暦2150年4月1日世界各国で非常に不可思議な現象が発生した。

人類は最初、その力を恐れていたが、しかしその力は恐怖とともに絶大なる恩恵を与えた。

恩恵というのはどんなのかって?

ふむ、例えばで言えば皆さんのお宅にある電気メーター、電気は地熱とか、風力とかで起こしたものを使用している。


とか言う我々も以前までは使い尽きた石油や石炭の今後や原子力発電について、頭を抱えていた。


しかし魔術が登場してから、二酸化炭素などの有害物質を出さぬまま膨大の電力を出すことに成功した。

つまり、魔術が使える人が一家に一人いればその家の電力はほぼノーコストで賄えると言う事だ。


そして、もう一つ、我々を悩ましていたのが、土地の砂漠化による、飢餓問題だった。


しかし、これも現地に魔術を使える人が迎えば、魔力が無くなるまで水を使えばそれだけで土地は潤い、緑が生え渡るのだ。


魔術が登場してから2年後、魔術が義務教育科目に追加されるまでそう長くは無かった。

近頃英語に力を入れていた者は魔術を、仮想通貨で稼いでいた人も魔術を、ましてや政治家や資本家でさえ、魔術を欲した。


この世界は魔術による圧倒的な実力社会となったのだ。


そして、挨拶が遅れちゃったが俺は高坂遠矢たかさかとおや

この前まで性格普通、勉強普通、運動普通と言われて、親にも受験校どうするのだの、就職どうするのだのガミガミガミ、耳にたこ焼きができるほど言われていた。

そんなどこにでもいそうな新高校一年生

しかし、常日頃非現実を夢見て、ゲームをしていた俺はイマジネーション能力が高いらしかった。

それに加え、世界有数と言われるほどの魔力の保有者で冗談抜きで国一つ滅ぼせる事が出来るらしい。


そんな俺の魔術ありの学園生活が今、始まる

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