問題児なんかじゃない!
ひつじ はね
第1話
5月になった。新学期を迎えてから1ヶ月が経っても俺の日常は変わらなかった。毎日仲間と屋上で暇を持て余す。それが俺の日課だった。だが、この日から俺の人生は狂った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
那奈:やばい!やばい!やばい!
那奈:初日から遅刻とかシャレにならないから!
私は急いでいた。教育実習初日という大事な日なのにもかかわらず寝坊したからだ。
那奈:あれ?羽川高校ってどっちだっけ…
那奈:あと10分で遅刻なのに!!!
その時、1人の男の子が私に話しかけてきた。
翔:羽川高校ならあっちだけど
那奈:ほんとですか!?
那奈:ありがとうございます!
私はお礼を言ってから全力疾走した。
翔:変なやつ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その後、私はなんとか遅刻を阻止しこの羽川高校で働く教師達に色々と説明を受け、ついに担当のクラスに足を運んだ。
那奈:今日から教育実習生としてみんなと勉強する西山那奈です!一生懸命頑張ります!
教室の席で座っている学生達がざわつき始めるのをしばらく聞いていたが、私は3つの空席があることに気がついた。
那奈:あの〜?
吉田先生:どうした?
この人は吉田先生。このクラスの担任だ。40代後半で独身らしい。
那奈:あの3つの空席は…?
吉田先生:あれは気にしなくていいよ笑
那奈:は、はぁ…
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
同時刻
屋上
遼平:なぁなぁ。
翔:なんだよ。
遼平:暇じゃないですかね?
智亮:そんなのいつものことだろ?
遼平:だってさぁ!なーんにもやること無いまま1日過ごすのって中々よ?喧嘩売ってくるやつもいねぇしさ!
翔:とりあえず寝てろよ。
遼平:眠くねぇ!
智亮:勉強でもすれば?
遼平:そもそも何を勉強したらいいか分からん。
翔:いい暇つぶしでもあったらいいのにな笑
俺達にとって最大の課題。それはもう言うまでも無いだろう。とにかく暇だった。
問題児なんかじゃない! ひつじ はね @sho0911
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。問題児なんかじゃない!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます