あめつちのことば【天地の詞】
平安初期に成立した手習い詞の一。作者不明。「あめ(天)つち(地)ほし(星)そら(空)やま(山)かは(川)みね(峰)たに(谷)くも(雲)きり(霧)むろ(室)こけ(苔)ひと(人)いぬ(犬)うへ(上)すゑ(末)ゆわ(硫黄)さる(猿)おふせよ(生ふせよ)えのえを(榎の枝を)なれゐて(馴れ居て)」と、発音の異なる四十八字の仮名を重複しないようにつづったもの。傍線部分の「え」は、ア行の「え(榎)」とヤ行の「え(枝)」であり、当時は発音に差のあったことが分かる。「天地の歌」、また単に「あめつち」ともいう。 (広辞苑無料検索より)