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2023年11月20日 23:04
>戦国期の頃はまだ女性の使う簪というものはありません。他のサイトを見ると大昔からあったと書かれていますが、何かソースはあるのでしょうか。
作者からの返信
コメントありがとうございます!簪というのは、男性が冠下の髻に冠や烏帽子などをとめる為の固定具としてありましたし、女性も髪の毛を結っていた奈良、飛鳥時代などは使用していましたから、かなり昔から簪は存在します。ですが、平安時代より女性の髪型の変化から、女性が簪をさす文化は衰退して行きます。戦国時代の女性の髪型も垂髪のため、女性が簪をさす文化はまだありませんでした。桃山時代に中村宿の女郎たちが、髪の毛を結い始め、その中に再び簪をさすということが流行り始めていったとされています。しかしながら、平安時代の相撲会などで、踊人が左右に分かれて舞を披露しましたが、その時に左右を分ける為にそれぞれが別の花を頭にさしました。それが頭に花をさして舞うという流れをうみ、戦国時代に残っているのを「信長公記」に見ることもできます。織田信長が頭にさして、踊ってます。また初めての上洛の際に、花をさしてたそうです。また能など、髪の毛に簪をさしていますね。ですから、頭に何かをさすということ自体は、文化としてはあり、一部の家、オシャレな姫が、何かを頭にさしてみたということはあったかと思います。ちなみに後の花魁など頭に刺す笄も、櫛の一つとしてかなり昔から存在し、室町、戦国時代の元服や髪上(女性の元服)で登場します。これを書きましたのが割と前で、引越しに伴い、部屋の半分を占めていた史料を整理した為、これに書いてたよというのが、できないんでごめんなさい。これから出社のため、帰宅してネットで見られる史料を探してみますね!数日に渡るかもなんで…申し訳ないんですが…ありがとうございました!追記この項の元になった論文は、中世女房の髪型か装身具に関するもので、手元にすでになく、ネットでは拾えなかったんですが、以下の本より「簪」「髪さし」で、使用の有無を調べました。「吾妻鑑」吾妻鑑に関しては、色々ネットでも簡単にあると思います。「群書類従 第二十三輯 武家部」「続群書類従 第二十四輯下 武家部」もしまだお待ちでなければ、内容が非常に充実しており、その割には大変お求めやすい値段ではないかと思いますので、お勧めです!八木書店(正 23)https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/872(続 24下)https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/100623の内容は国立公文書館デジタルアーカイブなどで、一部読むこともできます。以下は参考にしたものを列記します。(よめむかへの事以外は上記)23【簾中旧記】https://www.digital.archives.go.jp/das/meta/M1000000000000051018.html【大上臈御名之事】https://www.digital.archives.go.jp/das/meta/M1000000000000056507.html【嫁入記】https://www.digital.archives.go.jp/item/752764.html【よめむかへの事】こちらは「国書データーベース」になります。https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100050997/1?ln=ja24【諸大名出仕記】【懐妊着帯之事】【女房故実】【女房進退】はデジタル図書の取り扱いはありませんでした。図書館にはあると思います。【諸大名出仕記】は【大上臈御名之事】と共に、女性の成人式にあたる髪上げ(帯解、髪曽木)について言及されていますが、やはり簪、髪さしなどはでていませんでした。あとしっかりは調べてないのですが、女房や乳母などの女性に対する贈り物に関して、日記系のものにも書かれているものは、寡聞にして「簪」という言葉は発見できませんでした。長くなりました。ザックリで申し訳ないのですが、こんな感じです。疑問がありましたら、またお知らせください!ありがとうございます。
>戦国期の頃はまだ女性の使う簪というものはありません。
他のサイトを見ると大昔からあったと書かれていますが、何かソースはあるのでしょうか。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
簪というのは、男性が冠下の髻に冠や烏帽子などをとめる為の固定具としてありましたし、女性も髪の毛を結っていた奈良、飛鳥時代などは使用していましたから、かなり昔から簪は存在します。
ですが、平安時代より女性の髪型の変化から、女性が簪をさす文化は衰退して行きます。
戦国時代の女性の髪型も垂髪のため、女性が簪をさす文化はまだありませんでした。
桃山時代に中村宿の女郎たちが、髪の毛を結い始め、その中に再び簪をさすということが流行り始めていったとされています。
しかしながら、平安時代の相撲会などで、踊人が左右に分かれて舞を披露しましたが、その時に左右を分ける為にそれぞれが別の花を頭にさしました。
それが頭に花をさして舞うという流れをうみ、戦国時代に残っているのを「信長公記」に見ることもできます。織田信長が頭にさして、踊ってます。
また初めての上洛の際に、花をさしてたそうです。
また能など、髪の毛に簪をさしていますね。
ですから、頭に何かをさすということ自体は、文化としてはあり、一部の家、オシャレな姫が、何かを頭にさしてみたということはあったかと思います。
ちなみに後の花魁など頭に刺す笄も、櫛の一つとしてかなり昔から存在し、室町、戦国時代の元服や髪上(女性の元服)で登場します。
これを書きましたのが割と前で、引越しに伴い、部屋の半分を占めていた史料を整理した為、これに書いてたよというのが、できないんでごめんなさい。
これから出社のため、帰宅してネットで見られる史料を探してみますね!数日に渡るかもなんで…申し訳ないんですが…
ありがとうございました!
追記
この項の元になった論文は、中世女房の髪型か装身具に関するもので、手元にすでになく、ネットでは拾えなかったんですが、以下の本より「簪」「髪さし」で、使用の有無を調べました。
「吾妻鑑」
吾妻鑑に関しては、色々ネットでも簡単にあると思います。
「群書類従 第二十三輯 武家部」
「続群書類従 第二十四輯下 武家部」
もしまだお待ちでなければ、内容が非常に充実しており、その割には大変お求めやすい値段ではないかと思いますので、お勧めです!
八木書店
(正 23)
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/872
(続 24下)
https://catalogue.books-yagi.co.jp/books/view/1006
23の内容は国立公文書館デジタルアーカイブなどで、一部読むこともできます。
以下は参考にしたものを列記します。
(よめむかへの事以外は上記)
23
【簾中旧記】
https://www.digital.archives.go.jp/das/meta/M1000000000000051018.html
【大上臈御名之事】
https://www.digital.archives.go.jp/das/meta/M1000000000000056507.html
【嫁入記】
https://www.digital.archives.go.jp/item/752764.html
【よめむかへの事】
こちらは「国書データーベース」になります。
https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100050997/1?ln=ja
24
【諸大名出仕記】
【懐妊着帯之事】
【女房故実】
【女房進退】
はデジタル図書の取り扱いはありませんでした。図書館にはあると思います。
【諸大名出仕記】は【大上臈御名之事】と共に、女性の成人式にあたる髪上げ(帯解、髪曽木)について言及されていますが、やはり簪、髪さしなどはでていませんでした。
あとしっかりは調べてないのですが、女房や乳母などの女性に対する贈り物に関して、日記系のものにも書かれているものは、寡聞にして「簪」という言葉は発見できませんでした。
長くなりました。
ザックリで申し訳ないのですが、こんな感じです。
疑問がありましたら、またお知らせください!
ありがとうございます。