戦国の基本姿勢


・座り方


右は三角座りのように膝を立てて、左は胡座のようにおる座り方です。


左足を後ろに畳むように膝からつき、立っている膝をそのままに腰を下ろします。

跪座きざと呼ばれる座り方です。

合気道を習っている時にこれで「はい!立って!」「はい!座って!」と散々やられましたが、太ももの筋肉が付いてくると、一番素早く立てる座り方だと思いました。

つま先を立てて立ち上がろうとする状態(道場では、通常正座からします)から、膝行という膝歩きに移ることができます。


慣れると相当はやく前進、後退が可能です。

体も揺れませんし、足だけで移動できますので、刀を殿に渡す時も便利です。


何より、身を屈めて罷りでるよりも、膝行で進んだ方が、みっともなくありません。

また、敵陣の中でだと、自分の身を守れますので、道場の先生が言われた通り、戦国時代はこの姿がスタンダードかなと思います。

YouTub⚫でも見られますので、合気道、膝行で検索してみてください。


足の裏を合わせて座る座り方もあります。

貴人は身の回りを護る人が多いので、この格好で座ることができます。

現代では、股関節が柔らかくないと難しいですし、人によっては体を真っ直ぐ立てるのが厳しい人もいると思います。


・歩き方


歩きかたはいわゆる右手、右足を出して、少し腰を落として滑るように歩きます。

手は振らず、何も持ってない時には軽く握り、武家はすかさず刀を抜けるように、腰紐あたりに軽く親指を掛けておくそうです。


これだと、袴の裾を踏む心配がない歩き方ですね。

弓道で少し腰を落として、外股にペンギンさんのスケートのような気持ちで(私は)歩く、あれが近いのかな。

歌舞伎や狂言で見ることのできる足運びです。


膝行もそうですが、とにかく上半身は固定して、頭を揺らしません。


戦国時代の人は、体幹が発達していて、下半身が相当鍛えられていたと感じます。









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