積ん読の小説と漫画。
たこ焼き器。
足湯器。
ポップアップテントとエアーマット。
メイド服。
レモンの蜂蜜漬け。
ドローーン!
Jintendo Zwitch。
ホームプラネタリウム。
ダーツとバックギャモンとトランプ。
は? レビューでなんかグッズ列挙しはじめたけどこの人大丈夫? 病院行く?
……と思われた方は多分この作品を楽しめると思います! 迷わず本編へどうぞ!
無感情でドライな少年が、明るくて楽しい美少女と出会い、少しずつ心をほぐされていく。
本作はそんなどこにでもあるハートウォーミングなストーリーだ。
ただ、この作品が他と違うのは、ヒロインの行動が読めなすぎること。
おもちゃ箱をひっくりかえしたみたいにめちゃくちゃで、でも、ワクワクする。
最初はわけがわからず振り回されるだけだった。
でも少しずつ、楽しみになっている自分がいた。
次に持ってくるものはなんだろう、どんな遊びをするんだろう。
一人称で語られるこのお話では、主人公とともに、読者もまた同じ目線で、それを追体験する。
妹の友達だった。
ただの天然なんじゃないかと思っていた。
絶妙に噛み合わず、すれ違う会話に苦笑することもあった。
でも、一見脈絡のないその行動にちゃんと意味があるってわかったとき――物語はクライマックスを迎える。
やられた! と思わず叫びました。
この作品がキラキラと輝き始め、忘れられないお気に入りの作品になった瞬間でした。
正直、構成が甘いと感じるところもあります。
しかしそれすら些細に思えるほど、ラストの展開、伏線の回収は見事でした。
ラブコメだと思って油断をしていたら痛い目を見るぜ!(笑)