第20話 応用編『二段階抽出法』

 はてさて、今回は私もやっているお茶の淹れ方について語ろうと思います。ちょっと難しい方法ではありますが、温かいお茶をタップリと味わうには良い方法だと思います。解説書でもオススメしてある淹れ方ですので、是非参考になさって下さい。


 ちなみに名称は私が勝手に付けたものですので、一般的なものではありません。そこはご承知を。







 では、用具とレシピを書いて行きます。今回の設定では、二人で飲むものとします。


 用意するのは、急須・湯冷まし・茶碗ふたつ・ピッチャーです。レシピは、よく沸かした熱湯を200cc+茶器を温める分・茶葉を5~6gです。





 では、淹れ方の解説に入ります。


●まずはそれぞれの茶器類を湯通しして温めておきます。

●茶碗に熱湯を100cc注ぎ、急須→湯冷ましと移して行って湯温を下げ少し置いて、50~60℃くらいにまで下げます。

●急須に茶葉を投入し、湯温を下げたお湯100ccを注いでフタをし、蒸らします。約1分程度。

●蒸らし終わったお茶を、一度ピッチャーにすべて注ぎきります。

●改めて急須に熱湯100ccを注ぎ、今度は蒸らし時間を取らずに、すぐにピッチャーに注ぎます。

●ピッチャーに注いだお茶を茶碗に注ぎます。

●これで完成です。ゆっくり味わって下さい。





 この淹れ方の要諦は、ぬる湯で味わいを抽出し、熱湯で香りを抽出。そのふたつを合わせる事で、温かくも香りと味わいのあるお茶になる、というものです。


 一応設定では、深蒸し緑茶を前提に考えて淹れ方を設定しています。これが他の緑茶である場合は、蒸らし時間や湯温を調整して下さい。マメに味見するのが良いかと。普通蒸し緑茶ですと1分半~2分とかに長くしたり、玉露なら最初の湯温をもっと下げたり。







 こんな変則的な淹れ方も存在します。基本的な淹れ方にこだわらず、色々とお試ししてみると良いかと。

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