第12話 ペットボトルのお茶について
さて、緑茶については一段落。
続きましては、普段の日常でも様々な方々に飲まれているであろう、『ペットボトルの緑茶』についてお話して行きます。若干難しい所もありますが、なるべく丁寧に解説を入れて行きます。
ペットボトルで飲む緑茶というのも、お手軽で便利で、健康的ですよね。
まずペットボトルの緑茶を語る上で注意して頂きたい事があります。
それはペットボトルの緑茶は、「急須で淹れたお茶よりも少し薄めに淹れてある」という事です。
緑茶に含まれるカテキン類や水溶性食物繊維などは、湯温が高い時は水分に溶けていますが、冷めると溶けきれなくなって沈殿してしまいます。そのため常温で輸送されるペットボトルは、これらの物質が沈殿して見た目が悪くならないよう、少し薄めに淹れるのです。
そして薄めに淹れるため、味わいが少し物足りなくなってしまう所を補う理由で、抹茶を少量入れたり生茶葉から抽出した成分を入れたりして、しっかり緑茶っぽさを出す訳です。もちろん、こういったものが入っていないペットボトルもあります。
また、渋味の成分であるカテキン類や緑色の元となる葉緑素は、酸素と反応しやすく、緑茶特有の鮮やかな緑の色合いを褐色っぽくしてしまいます。そうならないよう、酸化防止剤としてビタミンCを加えるのです。
もちろんこれらの添加物は健康に害の無いものですので、普通に飲んでも大丈夫とあります。ただ、どんな薬でもそうですが、摂取し過ぎれば毒となるのはお分かりかと。
また、使われる茶葉の種類も色々で、値段を抑えるために安い番茶をメインに使い、10%程度は新茶の一番茶を使っている事も多いようです。少しでも新茶を使っていれば、「新茶使用!」と明記できますし。
番茶を使っても煎茶を使っても、成分表記は『緑茶』で済ませられます。
色々とカラクリがありますが、分類は『清涼飲料水』ですから。通常の緑茶とはちょっと違うという事を、知って頂きたいかと。
それでも美味しいものではありますので、楽しんで味わって召し上がって下さい。そして緑茶に興味を持って頂けたら、是非『急須で淹れる緑茶』も、味わって頂きたいですね。
たっぷりゆっくり飲むのであれば、急須で淹れた方が良いですからね。
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