第9話 番茶とは
あまり流通されないお茶ではありますが、こういうお茶もある、という事を知って頂きたく、書き込んで行こうと思います。今回は『
名前の由来には2つの説がありまして、
●通常煎茶で出荷できない3回目・4回目に収穫されたお茶を使っているから。3番目・4番目のお茶を使う所から。
●煎茶や玉露がお客様をもてなすためのお茶なのに対し、日常的に使われて飲まれるお茶だから。日常定番のお茶だから。
この2つの説があります。いずれにしても、お茶所と呼ばれる地域の日常に溶け込んでいるお茶ではあります。
町中のお茶屋さんではあまり見かけなくなった理由としては、品物が安くてそのわりにはかさが大きく、輸送費がかかって元が取れない所があるようです。
番茶の製造ですが、収穫して蒸して酸化を止めた後は、揉まずにそのまま天日干ししたりして、乾燥させます。そのため通常のお茶よりもかさが大きく、梱包する袋が大きくても入る重さは少なくなってしまいます。
そのため、お茶所と呼ばれる地域から離れると、その姿が見られなくなってしまうのです。
淹れ方も大雑把で、沸かした熱湯を大きめな土瓶に入れ、ザザザッと茶葉を適当に投下。少し蒸らして茶碗に注いで飲む。という感じなようです。普段使いのお茶ですから、このくらい大雑把で良いという事ですね。
熱々をすすって飲むも良し、冷まして一気にあおるも良し、氷を入れて味わうも良し。いかように飲んでも美味しい、アッサリとしたお茶になります。
遅摘み番茶はビタミンも多く、カテキンもタップリ。カフェインは少なめという、良い所取りなお茶ですので、専門店で見かけましたら、味見をしてみるのも良いと思います。水出しも美味しいですしね。
ちなみですが、お茶の色は『緑色』なのに、なぜ『茶色』はあの焦げたような色なのかと言うと、普段使いの番茶の色があの『茶色』だから、というのが理由のひとつと言われています。
そんな豆知識も添えて、味わってみて下さい。
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