大会編
第23話予選開始ですよ
【嫌いなのよね、武器に頼って実力じゃないのに自分を大きく見せる人、武器のおかげっていうのに気づかない人って】
こんにちはティナです。
私は今1人森の中にいます。あ、また来ました、えい!
今、私の周りにはたくさんの人が倒れていて、現在も次々襲ってきます。さすがに疲れてきましたあと何人いるんでしょうか
まぁなぜこんなことになってるかと言うとですね…………
《三日前》
森での魔物狩りから7ヶ月が経ちました。
特に変わったこともなく朝起きてレオンの散歩に行き魔力制御を行うおわったらシャワーを浴びて朝食、食べ終わったら支度してギルドに向かい依頼を受ける、依頼内容は主に討伐か採取の依頼を行っている
まだ小さな子供だからっていうことで野営などすることになる依頼は受けさせて貰えないがしょうがないことだろう。
帰ってきたらギルドで依頼報告と素材の換金、それがおわったら宿か寮に戻って夕食食べる、食べながら今日の反省をして、フリットから夜のメニューを渡されそれを寝る前までに全てやる、へとへとになりながらシャワーを浴びてベッドに潜る
こんな毎日を繰り返した。
他にもアリア姉様の成人を祝いに領地に戻ったり、学校で授業受けたりと色々していた。
そんなある日学校によった際先生に止められた
「お前達には悪い知らせにはなるが……」
「悪い知らせ?」
「ああ、年度末の大会なんだが今年は休みを1ヶ月挟む形で3日後に予選が開始することになった、申し訳ないが明日から学校に来てくれないか」
む、突然ですねあれですか校長が閃いたので的なやつですか?
「急ですね、何かあったのですか」
「実はな校長が変な提案をしてな全校生徒合同となった、予選もいつも見たくトーナメント式じゃとても時間がかかるんだそれでだな予選って形でバトルロイヤル式になった、明日はそのルール説明をしたい」
「なるほど、わかりました」
「有難いよろしく頼む」
「みんな話は聞いていたね明日からしばらく冒険者としての活動はなしだ、この事は僕が直接カナリアさんに言っておくよ」
「お願いします殿下、私達はどうします?」
「んーウチは大会に備えて調整はしたいかな」
「俺も色々やることならないと」
みんなやっぱり大会に向けて色々するのか
「じゃあ今日からは休みにしよう
授業受けたい人は受けると言う形で」
「「「はい」」」
その場で解散し別れる、私は殿下と一緒にギルドに向かった。
殿下がカナリアさんに事情説明を終わるのを部屋のソファーで待っていた、のんびり待っているとシャリアさんが話しかけてきた。
「ティナちゃん何か飲む?新鮮ないちごジュースとかあるけど」
「いちごジュースですか!飲みます!」
大好きないちごジュースに興奮する
「じゃあちょっと待っててね」
手を振ってシャリアさんは部屋を出た 、少し待ってると先にカナリアさんが殿下との話を終えてこっちに来た。
「お待たせティナちゃん、それで今日は何の用ですか」
「あ、えっと今日は杖のメンテナンスをお願いしようと思って」
「殿下が言ってた大会に備えてですね、わかりました1日ほど貰えますか」
「大丈夫ですありがとうございます」
1日で終わるのか凄いな、カナリアさんに杖を渡して少しお話をする
コンコン
「失礼します、ティナちゃんジュース持ってきたよ」
「わーありがとうございます」
貰ったジュースを飲む、甘酸っぱくて美味しい
「幸せそうに飲むわね、可愛い」
「いつまでも見てられますね」
幸せオーラを出していたらしい、ニッコリと私を見つめる2人、いちごジュースを飲み終わると私はお辞儀をしてギルドを出て寮に戻り大会にの準備を進めた。
《次の日》
Sクラスメンバーは久しぶりに全員でクラスにいた、最近だと受けたい授業がない時は依頼受けたりしてバラバラだったからね
「全員いるな、これから大会について説明する」
「「「はい」」」
「まず期間だが1ヶ月半の長期休みも含めて2ヶ月だ」
「ちょいと長いね」
どこかの間に長期休み挟むんでしたよね、そこでさらに調整したりするのかな
「時間をかけるのは本戦だがな、予選は昨日言った通りバトルロイヤル、人数は1500人で64人になるまで時間は無制限で行う」
「64人?」
「Sクラス7学年分プラス8人の数だよティナ嬢」
「あーなるほど」
というかこの学園そんなに人数いたのか、確かに広いけどそこまで生徒見たこと無かったから分からなかった。
「となるとSクラスは残る前提か」
「そりゃあそうでしょSクラスはSクラス以外に負けたら落ちるそのために努力して残るのだから」
「そうですね、ここで負けたら冒険者としての活動は1年出来なくなりますしね」
Sクラスは学園に実力を認められたメンバーが揃うクラス、基本的に自由だが実力をあげないということは許さない、下のクラスに負けるなら降格するのは当たり前である
「本戦だが残った64人でトーナメント戦になる、これは予選が終わってから3日後に行われる
準決勝、決勝は休み明けになる」
「準決勝まで残ったら休みの間に強くなってねって感じか」
まぁ残んなかった人も悔しくて修行とか特訓三昧とかにはなりそうな予感はするけど、あ、これ聞いておこう
「先生、精霊の使用は有りですか?」
「もちろん大丈夫だ、この学園にも精霊使いは少なくはない、精霊と協力するのも実力として見るからな」
「わかりました」
やった上位精霊アクリアさん使い放題、出番増えるよアクリアさん
「魔道具はどのぐらいの範囲で」
私に続いてアスカも質問する
「あーとりあえずは制限はないが限度は考えろよ」
「はーい」
そういえば入学試験の時以来アスカが魔道具使ってるところはあんまり見ていない、先生からお願いされるくらいあるのかな?
「他に質問はないな」
先生は全員の反応を見る、みんなは、無いと頷いた。
「よし今日は解散だ、当日まで各自準備するように、あと練習場だが予約がいっぱいだから恐らく使えないぞ」
「あー早速使おうと思ったのですが残念です」
張り切っていたのに空いてないとは、私は肩を落とした。
《2日後》
青い空、暖かくなく寒いといえる空気、校庭の前の方に髭の長いおじいさんが立っていた。
「ほっほっほ今日はいい天気じゃのう、諸君今日からはこの学園で学んだことを存分に発揮するのじゃぞ」
校長が似合わない短めの挨拶をすると厳つい先生に変わりルール説明をする
「これよりルール説明を始める
予選はバトルロイヤル約1500人で行う、時間になったら転移魔法陣が特殊なフィールドにお前達をワープさせる、ワープしてから10分後に開始の合図がある、そこからは64人になるまで終わらない
気絶またはフィールド外に出る、棄権申告、違反者は失格だ
失格者は即座にこっちに戻される
ルール違反は開始前に攻撃を仕掛ける、致命傷を与え殺害することだ。
以上お前らの健闘を祈る」
厳つい先生の説明が終わると保健室の先生がに変わる
「えー腕を切られる等の怪我はフィールド内の特殊な力で回復するが、身体が半分無くなるや心臓を刺されたとかだと回復出来ないから気をつけろよ、体調不良はすぐに棄権しろよ毒とか盛られてる可能性あるからな」
なんかすごいことを軽く言ってる気がする
でも切れた腕がくっつく?ほどの回復力か……相変わらず変態技術だね
「では5分後にワープが始まる健闘を祈る」
「……ティナ多分1人になるけど大丈夫?」
「多分大丈夫です……」
正直自信はない、男の人に囲まれたら魔法制御とか出来なくてやらかしそう、アクリアさんいるから平気だとは思うけど
そんなことを話してると魔法陣が浮かび上がる
「……じゃあティナ本戦で」
「うん、頑張るよ」
光に包まれ姿を消した。
目を開けると森の中にいた、枝から程よく陽の光が入ってくる
「森ですか見にくいしどうしましょう、そうだ、アクリアさん」
『はいなんでしょうティナ様』
「辺りに結界みたいなの貼れますか敵が近づいてきたのを知らせる程度でいいので」
『わかりました』
するとアクリアは身体を霧状にして消えた、私は今のうちに魔力を纏う
「さあどこからでもかかってこいです」
ヒューードーン
あれが合図だろう予選開始だ、頑張るぞと思っていたらいきなり
『来ました囲まれてます』
「ふぇ?」
「いたぞ1年のSクラスだ」
「あの子を倒せばSクラスになれますのね」
次々と現れる生徒その姿に別の意味で恐怖を覚えるた。
「え、え、【エクスプロージョン】!!」
森で大爆発が起きた
キオクノカケラ〜転生少女は過去を探す〜 奈倉菜奈 @nakra
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