雨の日の出来事

勝利だギューちゃん

第1話

ある休みの日、俺は買い物に出かけた。

天気予報を見ると、降水確率80%らしい。

雨男の俺は、傘を持って出かけた。


鞄の中に、折りたたみの傘も所持しているが、あくまで緊急用。

いざという時以外は、使わない。


案の定、降りだした。

ものすごい大降りだ。

「傘、持ってきて正解だな」

俺は傘を差した。


帰り道、、歩道橋の下でずぶぬれになっている女子高生がいた。

いきなりの雨にやられて、困っているみたいだ。


「雨で、お困りですか?」

普段は、声などかけないのだが、さすがに困っているようだったので、

無視は出来なかった。


「ええ、突然降りだして・・・」

「よかったら。これ使って下さい」

俺は、鞄から折りたたみの傘を手渡した。


「えっ、でもご迷惑では?」

「いいですよ。俺には、この傘がありますし・・・」

「でも・・・」

「いいから、いいから」

俺は、逃げるように駆けだした。


フィクションの世界なら、恋仲に落ちると言う事もあるのだが、

現実には、そんな事は起きない。


まあ、起きてもらっても困るが・・・


ただ、あの傘が彼女の迷惑にならなかったことを、願おう。


さてと、今日も1日がんばりますか・・・

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雨の日の出来事 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu

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