プロローグ〜麻衣side〜

私の家と、私が通っていた学校は、兵士により壊された。


私含めた家族や生徒、教師たちがみんな巻き込まれた。


家でいつも通りの生活をすることも、楽しかった学校生活も、戦争のせいで壊された。


だから私は、兵士の1人を刺し殺した。


血を流し、必死に命乞いをする兵士。


私は、[あんたのせいで学校生活も、日常生活も全部壊されたんです。だから、私はあんたを許さない。]と言って、トドメを刺した。


私が兵士の死体を見て笑ってる隙に、別の兵士からショットガンで撃たれた。


そして、身体から血が出た。


私も兵士みたいに、血を流して必死に命乞いをして死ぬのかな?


そう考えてしまい、涙が溢れた。


赤い、赤い涙が溢れた。


そして、私は倒れた。


さようなら、世界。


+++


[あれ?ここはどこ?]


私は見知らぬ場所に飛ばされていた。


周りに死体が転がってるのを見て、ここは戦場だとわかった。


上腹からタラタラと血が滴り落ちて、痛みが襲ってきた。


[痛い痛い痛い痛い痛い!]


そう私が絶叫すると、見知らぬ男性が、〔チッ〕と舌打ちした。


私は短気なので、男性に[チッ]と舌打ちをした。


それを見た別の男性が、(やめてください。ただじゃ置かないような状況なのに、なんで舌打ちをするんですか?)と言って喧嘩を止めた。


周りがなんとも言えぬ空気に包まれた後、見知らぬ妖精が言った。〈私は、あなたたちを回復させます。〉と…

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