プロローグ〜玲奈side〜
私は、とある兵士に身体を傷つけられた。
その傷は多分致命傷になり、私はもう少ししたら死ぬ。
腹には大きな傷が残り、傷が開いて、中身が見えそうになる。
あまりにもグロすぎて、私は2回も吐いてしまった。
なんで私はこうなったのか。
私は兵士に酷いことを言った覚えもないし酷いことをした覚えもない。
なのになんで、兵士は私のお腹に傷をつけたのだろうか…
さっきまではそう考えていたが、気付けば思い出が走馬灯のように駆け巡る…
徐々に失っていく意識。
私はこうして、死んだ、はずだった…
+++
『あれ?ここはどこ?』
私は見知らぬ場所で目覚めた。
なんで私はここにいるのか、分からない。
戦場には、恋人の直人くんがいた。
私は声を出そうとするが、声を出せない。
どうやったら直人くんに自分のことを伝えるのだろうか…
そう思っていた。
しかし、いつの間にか妖精が現れてこう言った。
〈私は、あなたたちを回復させます。〉と…
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