プロローグ〜直人side〜
いつからだろう、この世界が廃墟になったのは。
たった少し前のはずなのに、良く覚えていない。
僕はこんなに記憶力が悪いのか。
そう思いながら戦場を歩いた。
戦場には、兵士たちの死体が転がっていた。
身体の一部が欠損した者、火達磨になって、身体が焦げた者、体中から血を出し、白目を剥いて死んだ者…
その死体の種類は様々で、中には軽い出血で身体の欠損もなく、焦げてもいない、死体の中では綺麗な死体に入る死体もあった。
僕は、兵士たちを殺してしまったことに罪悪感と自己嫌悪感を感じた。
僕は、傷だらけで、きっともうすぐ死ぬ。
散々憎んでた戦争で人を殺し、責任を取らないまま傷だらけで死ぬ…
僕の死に方は酷い死に方だ。
きっと僕は地獄で閻魔様に罰せられるだろう。
そう思った時、一匹の妖精がやってきた。
その妖精は、僕の恋人の玲奈や、見知らぬ人たちもいつの間にか僕の所に連れて来た。
一体、僕はどうなるのだろうか。
妖精に身体を回復させられるのか、殺されて死ぬのか…
どっちだろうか。
そう思ってると、妖精は喋った。〈私は、あなたたちを回復させます。〉と…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます