エサの利用価値
自己紹介も終わり、アピールタイム終わって、最終結果はアルベドの全勝だった。
(くふふ♡これでエサの用意は準備バッチリ!後は持ち帰るだけね!アインズ様!お待ちくださいね〜♡)
女性からの憎しみの視線を全く気にしないアルベドは、参加者の男性全員に声を掛けた。
「はーい♡皆さーん!私の自宅に来たい人はこちらですよ〜♡」
「はーい!」
男性全員が下心満載の返事をした。
しかし、全員エサになる予定だが。
ぞろぞろと男性20人程度が最終的について来た。(何故か婚活には参加してない男性も増えた)
「さ〜て♡皆さん、こちらの家でーす♡」
アルベドはある人間の家を強制的に借りて、ナザリック地下大墳墓に繋がるゲートをシャルティアに頼んでいた。
「やっと着いた!」
「アルベドさんの為なら、俺は何でもする!」
「こんな家に住んでいるんだなあ〜ハアハア」
「はーい♡どうぞ進んで〜!進んで〜!」
アルベドはどんどん男性達をゲートに入れていく。
途中で何かを察知して逃げる者もいたが、アルベドは無視した。
(ここで殺してしまっては大騒ぎね。放っておきましょう)
ゲートの先では、ナザリック地下大墳墓のある部屋の中にシャルティアが待っていた。
「男性の皆様、はじめましてでありんす」
シャルティアを見た人間達は、シャルティアの美貌に驚き、喜んだ。
「やったー!!正解だ!」
「アルベドさんのお友達かな?よろしくー!」
「ロリ系も良いよね!ハアハア」
勘の悪い人間達は、美しさに見惚れてまだまだ恐怖が迫っている事に気付かない。
そして、シャルティアの案内の元、全員がある部屋に集められた。
「ここがアルベドさんの部屋かな〜?」
「ベッドもふかふかそうだな」
「この部屋良い匂いがする〜ハアハア」
そして、アルベドが遅れて到着する。
「あー!アルベドさん!待ってました!」
「アルベドさん、今日からよろしくお願いします」
「アルベドさん、今夜はどうするのかな?ハアハア」
ざわざわとする人間の前で、アルベドは話し始める。
「皆様、本日はお集まりいただきありがとうございます。突然ですが、皆様にはこちらの部屋で過ごして頂きます」
「え?アルベドさんとルームシェア?」
「女性と共同生活初めてだ!」
「お風呂も一緒ですか?ハアハア」
「私は男性のお世話(アインズ様限定)が大好きなんです♡これから定期的に私が別室にて、お世話をしたい男性をお呼びします♡
部屋のシステム上、私がお呼びするまで、この部屋から出られませんが、御安心下さい。
食事やその他生活に必要なものはお渡しします。では皆様、本日からよろしくお願いします」
アルベドは最後に満面の笑みを向けると、すぐに部屋を出て行った。
アルベドが部屋から出て行ったあと、人間達はまた、ざわざわとし始めた。
「お世話って何だろう?あれかな?」
「あれだろう?きっと!な!」
「早くお世話されたい、ハアハア」
「本当に部屋から出られないのかな?」
ある人間がドアノブを触るが、ドアは開かない。
「開かない・・・。まあ、食事も出るんだし・・・」
人間は考える事をやめた。
仕事部屋に、アインズとアルベド、デミウルゴスがいた。
「上手くいったわね!さすがアインズ様!」
「ええ、さすがでございます。アインズ様」
「当たり前の結果だ。デミウルゴスとアルベドの案を採用したからな」
(いやあ〜婚活を利用して、人間を捕獲するなんて大丈夫なのかな?と不安だったけど、案外大丈夫だったなあ〜。でも何回もは出来ない案だな、うん)
この婚活は、デミウルゴスが実験用の人間が生きたまま欲しい。
平常心な人間を使いたい。
恋愛感情を利用したら、どこまで人間は利用出来るか?
以上の理由で、婚活を利用した捕獲計画だった。
「アインズ様。捕獲した人間の利用計画を申し上げます」
「うむ」
デミウルゴスは人間利用計画の説明を始めた。
・まず最初に体格の良い戦えそうな人間は、ナザリック内のトーナメントに放ちます。
・太っている人間は牧場勤務に回します。
・痩せている人間は、牧場に連れていき働かせます(アインズ様に内緒で太らせます)
・その他の人間は何か実験用に利用します。
・もしトーナメントなどで、才能が認められれば、更なる利用計画や強力育成実験などに回し、最終的に軍の人材として採用有。
「以上が、今回捕獲した人間の利用計画でございます。」
「そして、デミウルゴス?私はあの下等生物の恋愛感情を昂らせるように、生殺ししておけば良いのよね?」
「ええ、その状態が1番良いですね!悦びに満ちている人間ほど、苦しませた時の反応が良いですからね!これからの戦でも利用したいですね」
「分かったぞ、デミウルゴス。捕獲した人間には、無理をさせずに利用するんだぞ?そして、捕獲した人間の権力がどれぐらいあるか?など背後関係も確認頼むぞ?余計な争いは避けたいからな」
「もちろんでございます。調査はしっかりとして、利用出来るものは全て利用いたします」
アルベドの婚活潜入日誌 きりんじ @kirinjisann888
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