話すのが面倒くさい

受付より広い会場に案内されたアルベドは、12と書かれた番号の席に座った。


「お客様、これよりパーティの間は12番という番号を覚えていてください。マッチングの際に使用いたします」

従業員が12番のネームプレートをアルベドに渡した。

「承知いたしました。ありがとうございます」

アルベドはとても美しい声で答えた。


その声を聞いた男性陣は、バッと一斉にアルベドの方向を向いたのだった。

(私が発声しただけでほぼ全員が私を見るなんて、汚らわしい・・・本当人間て簡単よね・・・)

アルベドは内心気持ち悪いと思ったが、とても優しく男性陣に微笑んだ。



先に着席をしていた女性達の嫉妬心が燃えたような気がしたが、アルベドには関係がなかった。

下等生物に対して何とも思わないアルベドなのだから・・・・



(ああああああ~マジで面倒くさい・・・人間気持ち悪い・・・早くアインズ様に会いたいいいいいいいいいいいいい)

アルベドは婚活パーティ会場に来て30分ほどで、アインズ様切れを起こしたらしくアインズ様に会いたくて仕方なかった。


(もう無理そうなら、人間をアインズ様へのプレゼントとして買いに来ていることにしてやる気を起こすしかないわね)

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