ポールは自分を拾ってくれたレイチェルと同居して生活している。実は転生者であるのだが、その事実は絶対に口にできない……その訳とは。異世界に転生して2度目の人生を送られることは喜ばしい。けれど、嬉しいことばかりとは限らない!そんな手厳しい異世界転生のお話で、サクッと読めて面白かったです。
最後まで読むと、実はSFのパロディというか、SFだと有名な設定を異世界転生に持ち込んだものだというのが判明します。そしてタイトルに納得。しかしなんでこんな仕組みになってるのかは不思議です。転生の女神が自分達の世界の人々を守るためだったりするのか。ただ、もしかしたら転生者によって世界が支配されるようになったりする未来が訪れてしまうかもと危惧してしまうのは、SFの読みすぎでしょうか。
秘密は誰にでもあるものですが、これは何が何でも守り抜かなければなりません……。転生者であることを秘密にするそのわけは……、明かされるその内容が手厳しいにもほどがある。それでも頑張る主人公に幸あれ!