【SF】『字句の海に沈む~ダーリンプラスティック~』読了しました。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054889949186/episodes/1177354054889949191

著作:猫柳蝉丸様


 ”僕”による独白に引き込まれます。

 全編通して主人公が語るだけなのですが、主人公がどんな考えの持ち主で、ミサキとどのように過ごしてきたのか理解できてしまいます。

 主人公が報われない愛を抱いているように感じます。決して笑わないミサキに語りかける姿は憐れです。

 しかし、主人公に「幸せか?」と聞けば迷いなく「幸せだ!」と答えるでしょう。そういった愛情を、無償の愛と呼ぶのかもしれませんね。本人は本当に幸せなのでしょう。

 一人称っぽいのですが、個人的には二人称の小説を読んでいる気分でした。


 一読目には理解がなかなか追いつかなかったのですが、文章をよく読んで想像すると、哲学が含まれていて、味わいのある物語だと思います。

 行動心理学など、小難しい知識を分かりやすく解説している場面は勉強になります。

 物語が深すぎて理解されにくく、万人受けは難しいかもしれませんが、独特なパワーを感じる作品でした。


 的はずれな事を申し上げたかもしれません。参考になれば幸いです。

 これからも執筆を頑張ってください!

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