136 聞こえけりかたへ涼しき…… 初句切れ、四句切れ

――――――

  晩夏にひぐらしといふことを


聞こえけり かたへ涼しき 空風に 誘はれ鳴くか ひぐらしの声


・きこえけり かたえすずしき そらかぜに さそわれなくか ひぐらしのこえ

――――――――――


[通釈]

 晩夏にヒグラシ、という取り合わせを詠んだ歌

 いよいよ聞こえだしたなあ。夏空にまざる涼しい風に誘われて鳴くか。ヒグラシよ。


[補註]

・初句切れ、四句切れ。


―――――

聞こえけり かたへ涼しき 空風に 誘はれ鳴くか ひぐらしの声

―――――――



(令和元年八月九日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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