137 夕さりてひぐらし鳴くや…… 二句切れ

――――――

  晩夏にひぐらしといふことを


夕さりて ひぐらし鳴くや それとなく そのこととなく 落ちかかりたる


・ゆうさりて ひぐらしなくや それとなく そのこととなく おちかかりたる

――――――――――


[通釈]

 晩夏にヒグラシ、という取り合わせを詠んだ歌

 夕暮れになって、ヒグラシが鳴きだしたよ。それとなく、そのことともなく、夏の太陽は落ちかかっているのだなあ。そして、秋の太陽に変わっていくよ。


[補註]

・二句切れ。


―――――

夕さりて ひぐらし鳴くや それとなく そのこととなく 落ちかかりたる

―――――――



(令和元年七月二十六日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る