115 なほ今日も夜はな明けそ…… 文法、二句切れ

――――――

  盛夏の短夜を


なほ今日も よるはな明けそ 明けなむは はやも浮き世の 闇に迷はむ


・なおきょうも よるはなあけそ あけなんは はやもうきよの やみにまよわん

――――――――――


[通釈]

 盛夏の短夜を詠んだ歌

 夜が明けるのはわかっているが、それでもやはり、今日も夜は明けてくれるな。明けたなら、寝床から起きて、すぐにも浮き世の闇に迷うであろう。


[補註]

・文法…第三句「む」→仮定を表す。

・二句切れ。


―――――

なほ今日も よるはな明けそ 明けなむは はやも浮き世の 闇に迷はむ

―――――――



(令和元年六月二十一日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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