110 茜にもあはれに照るか…… 文法、二句切れ、散文取り

――――――

  盛夏の夕暮れを


あかねにも あはれに照るか 人の世の 濁り多かる つちのはてまで


・あかねにも あわれにてるか ひとのよの にごりおおかる つちのはてまで

――――――――――


[通釈]

 盛夏の夕暮れを詠んだ歌

 夕日が、あかね色にしみじみと趣深く照っているなあ。人の世の、濁り多き地の果てまで。


[補註]

・文法…初句から第二句「〜も〜か」→詠嘆を表す。

・二句切れ。


―――――

あかねにも あはれに照るか 人の世の 濁り多かる つちのはてまで

―――――――


[散文取り]

 『無名草子』「花・紅葉をもてあそび……」



(令和元年七月二十九日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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