【盛夏の夕暮れと夜】

109 明かながき日暮れの影や…… 単語、句切れなし、散文取り

――――――

  盛夏の夕暮れを


明かながき 日暮れの影や 田やはたに あかねまじりに さし添ふるかな


・あかながき ひぐれのかげや たやはたに あかねまじりに さしそうるかな

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[通釈]

 盛夏の夕暮れを詠んだ歌

 時間長く明るい夕日が、田や畑、川などに、あかね色まじりに、その光を差し添えていることだなあ。


[補註]

・単語…初句「明か」→形容詞「明かし」の語幹。

・句切れなし。


―――――

明かながき 日暮れの影や 田やはたに あかねまじりに さし添ふるかな

―――――――


[散文取り]

 鈴木由次『文法全解 更級日記』旺文社「一二、乳母と大納言の姫君の死」



(令和元年七月二十八日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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