108 薄く濃く野辺に匂ふは…… 句切れなし、散文取り

――――――

  大和やまと撫子なでしこ


薄く濃く 野辺に匂ふは 常夏に 錦に咲ける 大和やまと撫子なでしこ


・うすくこく のべににおうは とこなつに にしきにさける やまとなでしこ

――――――――――


[通釈]

 ヤマトナデシコを詠んだ歌

 薄くも濃くも野辺に広がっているのは、夏の間ずっと美しく咲いているヤマトナデシコであるよ。


[補註]

・句切れなし。


―――――

薄く濃く 野辺に匂ふは 常夏に 錦に咲ける 大和やまと撫子なでしこ

―――――――


[散文取り]

 鈴木由次『文法全解 更級日記』旺文社「六、もろこしが原の大和撫子」



(令和元年七月十一日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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