100 心憂きよの中なれば…… 掛詞、四句切れ

――――――

  花火を


心憂き よの中なれば いざ花火 散るがよからむ 人もさらなり


・こころうき よのなかなれば いざはなび ちるがよからん ひともさらなり

――――――――――


[通釈]

 花火を詠んだ歌

 何事につけてもひどくつらい世の中なのだから、いざ、夜に咲く花火よ、さっさと散ってしまうのがよかろう。人においても言うまでもない。


[補註]

・掛詞…第二句「よ」→「世」と「夜」。

・四句切れ。


―――――

心憂き よの中なれば いざ花火 散るがよからむ 人もさらなり

―――――――



(令和元年八月十日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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