072 梅雨しげし今しもはるか…… 初句切れ、四句切れ

――――――

  梅雨の折に夏の海を恋ひて


梅雨しげし 今しもはるか 海のも あぶるらむぞよ あな海来たれ


・つゆしげし いましもはるか うみのもも あぶるらんぞよ あなうみきたれ

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[通釈]

 梅雨時に、夏の海に思いを寄せて詠んだ歌

 梅雨がしとど降っている。物に感じて思うことは、今まさに遠くの海もこの梅雨で水があふれるほどであろうよ。ああ、早く、梅雨が明けて、海よ、やって来てくれ。


[補註]

・初句切れ、四句切れ。


―――――

梅雨しげし 今しもはるか 海のも あぶるらむぞよ あな海来たれ

―――――――



(令和元年八月一日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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