【梅雨】

071 曙の里の気色は…… 単語、句切れなし、散文取り

――――――

  山里のあけぼのの心を


あけぼのの 里のしきは をかしくも 雲らはしくも りや渡るか


・あけぼのの さとのけしきは おかしくも くもらわしくも きりやわたるか

――――――――――


[通釈]

 山里の曙の趣を詠んだ歌

 山里のあけぼのの景色は、趣よく霧が立っているが、その兆候としては、曇るようにも一面に霧がかかるであろうか。もしかしたら、雨が降ってくるかもしれないな。

(第二句「しき」は、「景色」と「兆候」の二つを訳出。)


[補註]

・単語…第二句「しき」→この歌においては、「景色」と「兆候」の二つの意味で訳出しています。

・句切れなし。


―――――

あけぼのの 里のしきは をかしくも 雲らはしくも りや渡るか

―――――――


[散文取り]

 鈴木由次『文法全解 更級日記』旺文社「一七、霊山詣で」



(令和元年七月八日)(二〇一九年)(夏歌なつのうた

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