タイムラインループと罪悪感についての考察~魔法少女☆まどかマギカを参考題材にして

メグ美・ネコパルドン

タイムラインループと罪悪感についての考察


いきなりですが、タイトルについて。

これは正直、体感で解ってなんぼなところがあると思っています。


えっ。この人タイムラインループしてんの?


って思うよね。はい、ぶっちゃけしてたと思います。



それでは、ループしなくなった状態を言い換えると


『これまでの自分を繰り返さない』 とか

『同じパターンを生きない』 とか



そういう言い方になるんだけど、

自己啓発っぽいのっぺらぼうの言葉にすると

とにかく好みじゃないっていうのもあるんだけれど、

万人に伝わるようでいて伝わらないと私は思っていて。

そこで名作、『魔法少女☆まどかマギカ』に登場してもらおうという魂胆です。



タイムラインループと罪悪感の関り、というと、

『魔法少女☆まどかマギカ』は本当によく現わしているなと思うんです。

そこには、罪悪感を利用される者と罪悪感を利用する者の存在がある。



魔法少女たち:利用される者。しかも希望という餌を鼻先にぶら下げられる。罪悪感の見地から感情が動くので、悲しみや怒りなどのエネルギーが質量を持って増えていく。そこには『迷い』や『葛藤』というものが存在します。


キュゥべえ:罪悪感からの見地で話をしていないのでまどかたちと認識に相違が出る。要するに罪悪感が備わっていないので善悪のラインで行動していない。



罪悪感というと何を思い浮かべますか?

キリストがどうたらこうたらとか、そういうのでしょうか。

私は宗教の歴史に明るくないので早速置いておきますが(笑)、



では簡単に説明すると、


【自分で自分を裁く】ってことです。

Twitterとかを見ていても独り裁判してる人いるよね。



例えば、何かしたいことがパっと思い浮かんだときに、

でもこんなことしたら○○だと思われるかもとか、まだありもしない他人の目を気にしたり、比較競争の枠にはまって葛藤タイムに耽ったり。


ちなみに、この罪悪感てやつはそのときどきの価値観のラインに

反応して発動すると私は思っています。




で、まどマギ。


最初は魔法少女に憧れているだけだったまどか。

マミさんの寂しさと残酷な死の目撃。

魔法少女の実態を知ったさやかの葛藤と魔女への変質。


などなどに寄り添いながら、自らもツラい感情のアップダウンのタイムラインを生きるまどか。自分だって何かの役に立ちたいと思いながらも、魔法少女としての契約を結ぶ決定打がないままに時は過ぎていく。


決定打にたどり着くまでには自分より先に魔法少女になった仲間たちの行く末を見届けなければならない。

魔法少女になっていいんだという自分への許可で出るまでは、随分と葛藤が積み重なり、罪悪感に翻弄されたことでしょう。それが同じ自分を生きつづける、同じパターンを再生しつづけるということでもあると思うんですよね。


そして、『パターンではない本当の自分の心』が解らなくなっていく。


だけど、ほむらの献身という、まどかの解らなくなっていく心に化学反応を起こすエネルギーが『裏に』流れているんですよね。ここがポイントだと思います。



さやかは、葛藤の末に負の感情をコントロール出来なくなって、許せないという怒りまでいきましたよね。それが、いわゆる穢れがソウルジェムに溜まりグリーフシードに変わってしまい、魔女になって祟るということなんでしょう。

きょうこちゃんがいてくれて良かったなーって本当に思います。


怒りって多分、究極は自分自身に影響するものなんだよね。なぜって、心が閉じていくから。そしてそれは、自分をとりまく世界にも影響を与えると思います。

実のところ、私自身、何もかも失ってしまった……と天に唾を吐いていたような時期がめっちゃ昨年くらいにありました。それでも全然大丈夫です、はい。


話をもどして、

その世界を変えるのが、自分の世界に生きる誰かの献身であるのなら、


【それに気づける自分になること】


がとても大切だなあと。それは物語の世界だから~、誰にでも献身してくれる誰かはいないって思いますか?


ワタシはそうは思いません。

ほむらや、さやかくらいの苦しいところまで行った人ほど、その存在は隠れていると信じています。



そして考えて欲しいのは、

まどかが葛藤のままにパターンを生き続けながら魔法少女になるタイムラインと、ほむらの献身を感じ取った末に魔法少女になることを自分に許したタイムラインとがあるということ。



ああ、なんだかよく解らなくなってきちゃった(笑)

とにかく、これを読んだら誰かの献身云々は一旦置いておいて、いや置いておいちゃいかんか(笑)、そういう存在が自分にもいるととりあえず仮定しちゃって、自分に魔法少女になることを許すタイムラインを生きてみてほしいんです。献身の存在に対しては執着しないほうがいいのです。そんなものはいないくらいに思ってて正解。


何言ってんのかわかんないですね。創りごとの世界だと思いますか?

そう思うならその世界を生きてください。


でも、何か違う気がすると少しでも思うなら。



簡単です。

『こうしたいな~』とふいに自分に浮かんだ思いを素直に、そのままに実行に移すだけです。ですが、その思いが本当の自分から来たものであればあるほど、それまでの思い癖……パターンを生きる自分に強く引っ張られると思います。

恐怖すら感じると思います。

そんなときは、自分の思い癖がなんであったかを書き出すなりしておいて、心で振り返らないようにする。


ちなみにネガティブ人生のタイムラインループを超ウルトラスーパー悠久に歩んできた私はめっちゃ怖かったんで、勇気がくじけないように前向きになれる曲を聴いて、心は二度と後ろを振り向かないと意識してましたね(真顔)



やりたいことを素直に選択できるようになるまで、タイムラインループは続くんです。全く同じではないけれど、同じようなパターンを繰り返し生きることになるんです。だって同じ思い込みや思い癖のコピーを再生しつづけた上の自分をつくりだしていくようなものなんですから。

いまいちな人生歩んでるなって自分で思う人、何となく解る気がしません?



新しいタイムラインを生きれた!


……かどうか。それは例えばですが、自分が誰かに向かって素直に行動をしたとすれば、その相手から返ってくる反応などでわかるかと思います。多少の時間は要するかもしれません。

別に宇宙の概念になって自分の世界から消えるなんてことはないと思……いやどうなんだろう(笑) 



自分を裁くのをやめる、思うままの選択を素直にする。

その向こう側に何があるのかを確かめるのか、どうするのか。

それが何なのか気づくために、私たち一人ひとりが自分の物語を歩いていると思うのですよね。


まどかの選択ですが、私はあれは自己犠牲ではないと思っています。

それについて簡単に言葉で言うことは出来ますが、陳腐になるので自作品で表せたらと思います。



是非、罪悪感によるもろもろを取っ払った向こう側に、それぞれが観たもの、体感したものが描かれた作品をもっともっと沢山観たいなあと思い、思い切って書いてみた次第です。こうやって自分の観たい世界を切り開いていくんですよね。

でも、少しまえまでのワタシなら、こんなこと書いたら気が狂ってると思われるんじゃないかとか、葛藤&躊躇しまくってそれまでの自分を生きていたと思います。



ほむらの多次元での献身のエネルギーがひとつに紡がれる。

皮肉に見えるけど、そのことにより魔法少女の契約への許しがまどか自身に起こる。


『ほむらちゃん、ごめんね。わたし、魔法少女になる。』


ねえ、ここにはアレしかないと思いませんか?アレ。言わないけど。



これまでに存在する魔法少女たちの在り方を変えるのではなくて、魔法少女たちのタイムラインに影響を与えるほど、自分が変わる。っていうことだと私は思うのです。私たちがこれを実行するということは、変わるように思えて、実は本来の自分のタイムラインに繋ぎなおしていく作業になるんですけどね。


その想いが紡がれた感動的な台詞を最後に書いてこの雑文をしめさせて頂きたいと思います。他にもそういうことが描かれてある作品はもちろんありますが、ここでは言及しないでおきますね。


割と思いつきで書いたので支離滅裂だったと思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。


まどマギありがとう。



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神様でもなんでもいい。今日まで魔女と闘ってきたみんなを、希望を信じた魔法少女を私は泣かせたくない。最後まで笑顔でいて欲しい。それを邪魔するルールなんて壊してみせる。変えて見せる。これは私の祈り、私の願い。さあ、叶えてよ。

インキュベーター!

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