20190627細々と続きです

そんなら温泉に入れよ

 皆さーーーん。こんばんわ! 「すみっこ」こと、すみこうぴです。

 読んで下さってるみなさんと一緒に作る『読者参加型エッセイ文字ラジオ』でーす。


 「コラボラジオ」で全て放送出来なかったんで、ぼちぼちとやって行きたいと思います。


 それでは、すみっこのゲリラコラボラジオ。略して「ゲリコラ」。始まりまーす。


 BGMは、サントリーのオールドのCM曲です。

 (https://www.youtube.com/watch?v=ZuUNxrTmriM)


 秋田駒ヶ岳の避難小屋で一夜を明かしました。晩御飯はもちろんインスタントラーメン。水は避難小屋の近くの湧き水で確保。ローソクのランタンに火を入れ、調理開始。と言っても、インスタントラーメンに今朝貰った野菜の残りをブチ込むだけですねどね。

 コンロに火を付けると風雨で冷え切った体も温まって来ます。出来上がったラーメンを食べてるとまた風雨が激しくなり、雨のトタン屋根を叩く音が響き渡ります。

 食べ終わり、片付けも済んでホッとしてると、眠たかったのに風の音も大きくなり眠れません。そこで取り出したのはウイスキーの小瓶。アテは、京都から持ってきた登山時の非常食の板チョコ。他に口に入れられるもんと言えば、これも非常食に持ってきた「あめちゃん」ですが、流石に飴とウイスキーは合わんやろうと板チョコを割って口に入れ、ウイスキーを流し込みます。


 一人ぼっちの避難小屋で板チョコ片手にウイスキーを飲む。


 うーーん。


 ローソクのランタンの明かりが時折揺れ、なんとも言えん雰囲気が漂って来ます。


「今頃、後輩たちはどないしてるんやろう?」

「H先輩は、何してるんやろか?」

「そう言えば、しばらく実家も帰ってへんなぁ。おふくろは元気かなぁ……」


 少し酒が回り、一人でポツんと佇むと、いろいろな人の顔が浮かんでは消えていきます。一人旅は好きやしへっちゃらやけど、夜になると人恋しくなります。



 当然やけど、辺りは真っ暗。増々酷くなる風の音に少々恐怖を感じてきたんで、早々にシュラフに潜りました。服は濡れてて冷たかったけど、ウイスキーで体が多少ホッてってきたんで、


「大丈夫。死なんやろうー」


 と思って寝入りました。



 夜が明けても相変わらず雨は凄い。乾きかけた服をまたドボドボに濡らしながら下山します。麓に「乳頭温泉郷」と言う温泉がありました。


「温泉で温まりたいなぁ」


 と思いましたが、「乳頭」と言う文字でいろいろと妄想をしてしまい、何故かそこはパスしました。まぁ朝から温泉で温まっても、またバイクで走ったら濡れるので勿体無いのが本音かな。


 そやのに私はその後大変アホな行動にでるのでした。


「日本で一番深い湖『田沢湖』」


 と書いてある看板に触発された私は、


「へー、そうなんや。ほんならいっぺん泳ごかぁ」


 と水泳場まで行き、雨の中を泳ぎました。

 もちろん他に泳いでいる人は誰もいませんし、それどころか周辺には人はおろか車もありません。

 それを勘違いして、


「おお、貸し切りやんけぇ。これは贅沢やな」


 と喜んでました。そやけど水に入って人が居らん事が判りました。


「めっちゃ冷たいやん!!」


 心臓が止まるかと思いました。めっちゃあ低い水温。1分と水の中に入られませんでした。それも昨日までの排ガスとドロの汚れを流し落として水からでました。


 ですね、ですね。皆さんは気付いてました?


 そう、もう2日も風呂に入ってなかったんですね。だから水浴びがしたかったんですよ。流石に湖で石鹸は使えませんでしたけど、さっぱりしました。


 しかも、タダ!


 更にアホな私は、乾いたキレイな服には着替えず、


「どうせ今日も濡れるんやから……」


 と、さっき脱いだドロドロボドボドの服を着て、また雨の中を走り出しました。




 今宵はここまでです。またいつかこの続きをゲリラ的にやりますね。

 それでは皆さんおやすみなさい。

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『コラボラジオ』に参加です。すみっこの読者参加型エッセイ文字ラジオ「ゲリコラ」 すみこうぴ @sumikoupi

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