第1話序章

「門が現れ続けた原因、彼女の契約、全部計画通り?」


「何を言ってるんだ?」


そんな訳ないじゃないか、と焦る菊池を他所に聖那はまた右手に鎌を構える。


「私がただの鍵だったら、さっき死んでたわ。」


鍵は悪魔への攻撃手段はもっていない。

にも関わらず、聖那は悪魔を倒した。

その光景に驚きもせず、普通に里奈の方を抱き慰める光景に違和感はもっていた。

が、先程彼の袖から見えたチェーンに、菊池が悪魔と契約していたと考えた。


「私の本当の任務は6支部の監視。その為に本部から来たんだけど、それも今日でおわりね。里奈さんは本部で預かります。門開いていたのは、あんたね。で、わざと私との時間を増やして、本部から来てるって気づいてた私を里奈さんを使って消そうとした」


里奈を後ろに座らせ1歩、1歩、と菊池に近づき1mほどの距離立ち

菊池が動くよりも先に聖那が菊池を指さした。

「サマエル」


一瞬で菊池の両腕を後ろで縛られたかの様な体勢になり鎌を彼の首元近づけた。


「1級エクソシストの名において、貴方と罰します」





「あなた…」


「里奈さんのその契約絶対破棄させる。だから、もう二度とこんなことしないで。」


さっきまでの無表情とは違い、年相応の少女の泣き顔のように表情を崩した。


「ごめんなさい。ごめんね。ありがとう」

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エクソシスト @sHIorI888

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