第1話序章
2週間前
聖那は菊池宗介と仕事のコンビになった。
仕事内容は簡単な門(ゲート)を閉じるだけのことだった。
中途半端に力のある者が開いたのか、その場所が開かせるのか、イレギュラーに門が開いてしまうことがある。
聖那は門を閉ざすことの出来る協会には多く居る鍵(キー)という能力者だ。
調査中に悪魔に襲われかねないため鍵は悪魔退治の出来る人間と行動をしないといけない、その能力者が騎士の菊池だった。
門を閉じ、周辺調査を行った2人はこれで終わりだと思っていたが、次の日また同じ場所に門が開いた。
何者かが故意に開いているとしか考えられず2人は2週間集中してこの件について2人で調べていた。
「それを、勘違いしてしまったんですか?」
「宗介は最初簡単な門調査って言ってたのに、ずっとあなたと居て、私と会ってる時もずっと時間を気にしてて」
「里奈…」
「ごめんなさいっ、ごめんなさい」
両手で強く顔を抑えながら何度も謝る彼女
その彼女の前に膝をつき首元の逆十字に聖那が触れた。
「契約内容は?」
「……記憶」
「記憶ってなんでこんなことを」
「ごめんね。宗介。もお傍にいてくれないかと思ったら、記憶なんて宗介との思い出なんてって」
「里奈…馬鹿なこと」
泣く里奈の瞳から涙を拭う菊池へ視線を向け
時、菊池の袖口を見た聖那が口角を上げて、体に合わない力で里奈を引き寄せ菊池から距離を取る。
「どうしたんだ?」
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