応援コメント

19. なみだ」への応援コメント

  • こんにちは。
    異常な世界のことを書いているのにリアリティがあるのは、文章の巧さと、得体の知らないものに対する恐怖、我々が現実世界で感じるのと同じ恐怖を扱っているからかなと思いました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    書きながらも恐怖を意識していましたので、それがリアリティへ作用したのかもしれません。

  • 他種族との共存は難しいのですね。異なる姿形だけで忌み嫌い迫害をするのは、感情で生きる人間の醜い部分。ましてや人間は都合が悪い物から目を背けて、結局、臭い物に蓋をするのでしょうね。
    迫害されたものからすれば、嘸かし無念でしょう。いつしかそれが怨念と変わり、得体の知れない化け物を作り出して、更なる恐怖を作り出すことになるのかもしれませんね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    暗澹たる過去の因縁による恐怖、みたいなイメージをテーマとして書きました。この因縁はおっしゃる通り「得体の知れない化け物」にすでに変わっているのかも知れないですね。

  • 見切れているもの、というモチーフの持つ不気味さが好きなのですが、そういうものだと伺わせないでいて、ほんの一呼吸のうちに、クルリと反転してさらけ出される凄まじい視覚イメージに打たれました。
    閉塞的な子どもの視界に囲い込まれ、細部の見えぬ過去の暗がりの中で首だけとなり、恨みと悲しみの色以外を失ってしまった河童の相貌は、火野葦平の描いた生命表出としての河童像のネガのようで、堪えようもなく恐ろしく思われます。

    作者からの返信

    無残さからくる恐怖、というイメージで書きあげた作品で、うまく描写ができているかどうか不安でしたが、雄弁なコメントをいただき嬉しい限りです。