14. 稜将軍
家の裏には
岩を積み重ねたらおぼろげな人のカタチになっていた、という造形だった。てっぺんの岩には何となく人の顔じみた
祖母はもともと大陸奥地の某国の生まれだそうで、
サッシを開けて庭へおり、
祖母が死ぬと父はさっそく、
工事業者の死亡事故が片手の指にあまる頃になると、わが家はすっかり訳あり物件として名を
すっかり
まぶたの裏にうつるのは、見も知らぬ異国の風景。荒涼と
そびえ立った城塁のうえには、見上げるように巨大な
その足元、城塁のてっぺんには祖母がいる。
城塁を形づくる無数の犠牲の骨のうえに横たわり、
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