2. 火遊び
おじさんの屋敷はどこでも入り
今日も難なく目的の場所にしのびこむ。敷地の
おばさんったら。いつも何も考えないで生き物を育てては、ほったらかしにするんだ。この
でも僕にとっちゃ、退屈なこの家の中でこの
ほら、ちょっと手を伸ばしただけで大騒ぎ。けっこういろんな動き方するだろ。くるくる回ったり、他の
あまりに
しゅっ。
何もないところで指がこすれて、マッチをするのによく似た響きがした。ぎょっとして手を止める。
調子に乗りすぎたかな。また、あんなことにはならないよね?
心配をおさえながら、つい指をちょろっと動かした。
とたん、さっき指がこすれたあたりの空中で、ばちっ、とでっかい火花がはじけた。
あちちちちっ! 僕の指にも火が飛んだ。火はばちばちはじけて逃げまどう蟲たちをどんどん焼いていく。
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