おまけ

 ――浅見のブラックジョーク集――



『マフィアのレストラン』


 イタリアのマフィアのボスは必ずと言って良いほどお抱えのレストランを持っている。そこで刑事は考えた、そのお店で待ち伏せれば必ずボスを捕まえることが出来ると。しかし、そのお店の料理は予想以上に美味しかった。思わず刑事たちは夢中になってその料理を食べ始めた。


 刑事がウエイトレスに質問する。「ボスはまだ現れないのか」

 ウエイトレス。「いえ、皆さんが料理を食べている時に来て、お替りされる頃に帰りました」

 それを聞いた刑事たち。「しまった、まだドルチェも食べていないのに!」



『裸の令嬢』


 ある富豪の令嬢が誘拐された。そして、森深くの古城に監禁された。しかし、その古城には秘密の隠し通路があった。令嬢はその隠し通路から逃げだした。だが、その時焦って着ていたドレスを破いてしまう。


 すぐに誘拐犯達は令嬢が逃げ出したことに気が付いた。そして捜索を始める。

 誘拐犯A「どうだ見つかったか」

 誘拐犯Bは答える。「いや、こっちには誰もいなかった」

 誘拐犯Cは答える。「こちらも同じだ、くまなく探したが誰もいなかった」

 誘拐犯Dが答える。「こっちも下着姿の変な女しかいなかったぜ」

 皆が同時に問う。「「「「おかしい、何処へ逃げた」」」」




『酒屋の強盗』


 ある酒屋へ強盗が押し込んだ。

「おい、金を出せ!」

「ウチは貧乏だから金は無い。代わりにこれをやる」と言って酒瓶を差し出した。


 その数分後に警察がやって来る。

「その犯人の特徴は」

「いえ、そこで酔いつぶれている奴が犯人です」



『銀行強盗』


 銀行強盗が銀行に押し込んだ。しかしいくらお金を探しても見つからない。

 銃を突きつけ支店長を脅す。「なぜ、この銀行にはお金が無いんだ!」

 支店長。「先程、税務署の方が参られまして、すべて税金として持っていかれました」

 銀行強盗。「俺たち以上に容赦ないな」



『世界の料理』


 ヨーロッパの国々の人々が集まるパーティーで料理の自慢が始まった。

 イタリア人はパスタとピッツアを語り、フランス人はワインとフレンチ料理のすばらしさを語る。

 ドイツ人はビールとソーセージを語り、スペイン人はパエリアとトルティーヤを語る。

 その時、中々話に混ぜてもらえない男が怒りだした。

「なぜ、私に料理の話を振ってくれない!」

 各国の人々「「「え? イギリス人は料理をするの?」」」



『葬儀』


 ある男が独裁国家に住む知人の葬儀へと出席した。

 しかし、その葬儀に使われた棺桶の奇妙な形に目を見張り、隣の老人に事情を尋ねる。

「これはどう言う事ですか?」

「これは、この国の独裁者があの国のスローガンを真似ようと棺桶を無料配布した結果なのです」

「ああ、成る程。だから棺桶がの形をしているのですね」

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クリムゾンレイン ~吸血鬼との相違点と類似点~ あやかし神社の探偵事務所。 永遠こころ @towakokoro

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