描写、キャラ設定や世界観がとても好きです。素敵で、気づけば一気読みしていました!
仁くんとシロの話から始まり、主人公 緋鞠(ひまり)との共通点があってストーリーに感動しました。霊苻や技の説明も分かりやすく、すらすらと読めます。
血の繋がりはないけれど、お兄さんを思う気持ちは切なくなります。
そして緋鞠と銀狼の関係は見ていてほのぼのして、戦闘の時は連携や協力をしてカッコいい!と私が小さかった頃の気持ちをふと思い出しました。
作者様が万人受けとタグでつけられているように、Web小説ではなく、世間から親しまれるような児童書で読まれているのが容易に想像できました。
非常に私好みの作品で、太鼓判を押したいくらいです。素晴らしい作品を教えていただき、ありがとうございました!
世界最古の物語といわれる竹取物語を根幹に持ち、それを元に拵えた最新の物語です。
妖怪、陰陽師が織り成す少年マンガ的なリズムとテンポは小気味よく、しかしまだ表に出てきていない組織、集団がいると感じさせられる設定の妙…、まるで月の姿のように多彩です。
原典を知っていればより楽しめるのは、こういった物語の約束事ではあるのですが、それがあるが故に惑わされるのが、本作がアレンジや換骨奪胎というレベルではなく、オリジナルであると感じさせられる点です。
月鬼、そして十二鬼将…本来の竹取物語には出てこない数字が、朧月夜の如く惑わせてきます。
知識があっても、知識がなくても、同じく楽しめる…この双方を引き込める物語を書ける方、稀有なストーリーテラーです。