第15話 ティータイム みずほのフリータイム

みずほは郵便局に居た。

今日は、久しぶりに仕事が早く終わったので、買い物をして帰ることに決めたのである。

「今日は~化粧品と、それとおニューのバックも欲しいな。」

等と呟きながら、ウキウキ、ランラン会社を出た。

みずほは朝から深夜まで働き詰めの生活をしていた。

なので、こんなに早く帰れるのは、1か月でも1~2回あるかないかのペースであった。


郵便局について、キャッシュディスペンサーの前に着いた。

必要な振り込みを済ませたみずほは、2万円ほどおろそうと『お引き出し』のボタンを押した。

『ガタタタタタタタタタ』

こ気味良い音が、ディスペンサーに鳴り響く。

「何買おうかなー。」

『ガタン!』お金が引き落とされた。

次の瞬間

お金が出てくる。

『ガー!』

見ると、やけに束のお金が引き落とされている。

「あれ、私引き落とし金額間違えたかな?」

お金を取ってみると

なんと!

「全部1000円札じゃない・・・!」

そうなのだ。10000円が2枚引き落とされていると思いきや、1000円札が20枚引き落とされていたのだ。

「何なの?これ?」

みずほは両替しようと思ったが、窓口は閉っていた。

「これで買い物しなきゃならないの?」

みずほは仕方なくお札を数え始め、10000円ずつ束にして、財布に収めた


それから1時間後、みずほはあるデパートのバック売り場にいた。

「12000円頂きます。」

店員がニコニコして言う。

彼女は、その1000円札の束と、2000円を出した。

顔は、真っ赤になっていた。

店員が暫しの沈黙をし、思った。

何故、全部1000円!?

しかし、店員は、気丈にも笑顔を見せ、

「12000円頂きます。」

と答え、みずほはバックを買うことが出来た。


しかし・・・

何故、全部1000円札だったのだろう・・・。

みずほには、いまだに溶けない怪であった。


「私のせいじゃないってばー!!」


※これは、全部実話です。


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