第6話 ティータイム みずほと藤田主任 セクハラ編

「あれ、灯どこいっちゃたんだろう。あの子。・・・ま、いいか。」

みずほは喫茶店に居た.。一人になったみずほは椅子にもたれて、スマホをいじる。

「あれ、あの詐欺男、またメール送って来てる。相手してやるか・・・。」

そこに来たのが、藤田主任だ。

藤田は、灯が座っていた椅子に座ると、みずほに向かって言った。

「みずほちゃん。こんにちは。今日もきれいだねえ。」

みずほが藤田を睨む。

そしてまた、詐欺メールに戻った。

「・・・あれ、みーずほちゃん?」

「シャーラップ!」

「・・・・・・・・・・・・・!!」

「この、セクハラ親父!」

「何だと!」

「あんた。何人の人にセクハラやった?お尻にその汚い股間押し付けて!それで何人の人が辞めていったと思うの?私、知ってるのよ。」

みずほが腕組みをして冷静に藤田に話す。

藤田は真っ赤になって、怒り出した。

「内田さんが言ったのか?」

「灯が?誰が言ったかなんて関係ないわ。あんたがやった事は、完全に不快なこと。下劣もいい所だわ。」

「この、言わせておけばいい気になりやがって。」

「あら、私を叩きますか?叩いたらあなた、警察行きですよ。それでも私を叩きたいならどうぞ。」

「私を誰だと思っている。お前を会社にいられなくすることも出来るんだぞ。」

「どうやって?」

みずほが、努めて冷静に話した。

「さて、どうやって私を会社にいられなくなるようにすることが出来るんでしょうね。会社では凄腕営業マンがずらーっと私の電話を待っていて、会社の社長は私の仕事を待っている、そんな私をどうやって辞めさせられるんですかね~!えっ!!言ってみなさいよ。」

「畜生。どうなっても知らないからなー!」

そう言うと、藤田は椅子から勢いよく立ち上がり、喫茶店を出て行った。

「全く、男ってのはどいつもこいつも。さて、私も昼休み終わりだし、仕事に戻るかな。」


みずほが立ち上がろうとすると、今度は生田健一がやってきた。

「あれ。」

健一は、はあ・・・と言いながら灯が座っていた椅子に座った。

「どうしたの?生田君。溜息なんかついちゃって。」

「実は・・・。」


4に続く



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