第4話 ティータイム みずほと灯こぼれ話2

 「なるほどね。これが灯が生田 健一を好きになった瞬間だったのね。」

「そうなのよ。」

灯が話していると、みずほが何かをしきりにやっている。

見ると、スマホをいじってメールをしている。

「何やっているのみずほ。」

「詐欺の男とメールでやり取りをしている。」

「えーっ!?何やっているのよ!!」

「この詐欺馬鹿でさあ。3回くらいで不幸話を持ち出して来て、直ぐに詐欺だとばれてんの。」

「サギられたらどうするのよ!!」

驚く灯。

「だって、あんたの話面白くないんだもん。暇つぶしでこっち相手してた方がよっぽど面白いわ。あっ馬鹿だこいつ、名前変えて同じメルアドで送って来てる・・・わはははは!」

みずほは高らかに笑うと

「あんた向いてないんじゃないの?はい送信」

と、メールを送信した。

「詐欺にも向き不向きがあるんだよ。」

「みずほが詐欺向いてるんじゃない?」

「かもねー。」

と、みずほは何だよ2日しか持たなかったじゃん。とブツブツ言いながら、スマホを閉じた。

「あれ、灯大丈夫?」

何故私はこの人と友達やってられるんだろう・・・密かに思う灯であった。

みずほが聞く?

「で、続きは?」

「だから、話したでしょうが!」

「要するに、生田君のことが好きになったと。まあ、気の付く男だよね。」

「そうなの。私と彼とは赤い糸で結ばれているの。」

「ふざけんな。鳥肌立つわ。」

みずほがいう。

「この世に、赤い糸何てある分けないでしょうが。あるのは男と女それだけよ。」

「本当にみずほは夢が無いわね。同情しちゃうわ?」

「同情?誰に?」

「みずほによ!」

「あんたの方こそ、せいぜい詐欺られない様に気を付けるのね?優しい男ほど怖いというわよ~。」

みずほが冗談めいて言う。

「みずほなんて知らない!絶対幸せになってやる~!」

「どうだかね~」


3に続く

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